アフリカンラリー入門の本格的なレース
短時間にパリダカを疑似体験!
FIMクロスカントリーラリー・ワールドチャンピオンシップ
第2戦 モロッコラリー
アフリカで例年行われるモロッコラリーは今年6月2日から6日までの5日間で行われる事になりました。モロッコラリーは、もともとアトラスラリーという名で知られパリダカと同じくらい歴史のあるラリー。当時、ヨーロッパのライダーはパリダカに出場するためにトレーニングとしてアトラスラリーに出場したものです。パリダカで5回の優勝経験を持つシリル・ヌブーやオリオール達もそこで育っています。今でもラリー入門用として、またトレーニングや旅という位置から多くのライダー達がこのレースに参加しています。
モロッコラリーはレース開催期間がチュニジアラリーの7日間に比べ、5日間ということもあり、短期間でアフリカのラリーを味わえる上、一部パリダカと同じ様なコースを体験できるのでアフリカンラリーに興味があるものにとって憧れのレースです。また、モロッコはヨーロッパ人にとって一度は行ってみたい国の一つ。異国情緒たっぷりなイスラムの世界を味わうことも楽しみの一つです。バイクを日本から送るのが面倒という人にはバイクを現地でレンタルすることもできます。
またこの大会は4
月のチュニジアラリーに続き、F I M クロスカントリーラリー・ワールドチャンピオンシップの第2
戦として開催される国際格式のラリーですので、腕に自身のある者は、シリーズのポイントを狙ってワークスライダーや常連達と肩をならべて実力を試すのも面白いでしょう。
変化に富んだ面白いコース
レースコースはパリダカの前半戦で利用するコースと同じ地域をたどるのでパリダカを疑似体験できます。しかもパリダカが1
日で走るコースの半分から2/3 くらい距離なので経験が少ないライダーに完走しやすい設定になっているのがラリー入門用と言われる由縁です。また、KTM
などのワークスも参戦しているのでトップライダーやワークスパジェロなどの走りも目の当たりにできるチャンスといえます。
レースの舞台となるモロッコは北アフリカの玄関口であり、砂漠の入り口として栄えた国です。そしてカスパ、スーク、市場、遺跡などがある有名な観光地が目白押しでヨーロッパからも多くの観光客が訪れます。さらにアトラス山脈の山岳地帯や砂丘、そしてオアシスなど変化に富んだ地形があるのであらゆる景色と地形が楽しめます。今年は砂漠でのビバークが1
晩増えて3 晩になったので夜の砂漠を体験し、多くの選手達と食事をしたり話しをする機会が増えました。この機会を利用して友だちを作ったり、レーシングチームの整備を覗いたり、改造したマシーンを目の前でじっくりみることができるのではないでしょうか。
ラリーに出場しなくてもバイクでレースを追える
レイドというシステム
ラリーに出場するのはまだ無理だがレースの雰囲気をバイクで味わいたいという人におすすめしたいシステムがあります。ラリーとは別にレイドというカテゴリーが用意されていて、レースのルートとは別に用意したオフロードや一般道のルートを使ってラリーと同じキャンプ地をまわりながらモロッコの景色やレースの雰囲気を楽しむことができます。ホテルやビバークはラリーと同じところを使用し、ワークスチームや世界のトップ選手と同じ場所で過ごしながら、ワールドカップ戦の雰囲気を肌で感じとれます。バイク持込みで2,340
ユーロ( 4 月1 日までに振込めば2,130ユーロ)。YAMAHA TTR250 を借りて3,260ユーロのパックも用意されています。
安全対策とサポート
また、安全対策として、衛星電話とビーコン、GPS が競技車両には必須で、GPS
はシングルタイプでERTF から限定貸出しとなります。メディカルはAMS がつき、医師15
人、ヘリ2 台、4WD の救急車両4 台がスタンバイして万全の構え。
宿泊は、車検前日と到着当日を含む4 泊は豪華ホテルで、1 日2 食つき。ビバークは3 泊で、大テントで食事が出ます。各自のテントと寝袋、マットは持参してください。バイクの給油ポイントはSS
中200kmごとで、車検時に150 ユーロを現金で支払うしくみ。また、VULCOがテクニカル・タイヤ・アシスタンスを提供し、車検からゴールまでつきそうという。
エントリー締め切りは5 月15 日。4 月1 日までに払い込めば割引があります。さらに、ランク内で完走すればフィニッシング・ボーナスとして300
ユーロを受け取ることができます。
( ※ : 1 ユーロ = 133.68 円( 平成15年12月30日現在)
)
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